1人とポニーと道

ひとりすと日記

2.カールの上へ行って来ました。

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 八丁坂の上は、石や岩がゴロゴロと転がる、荒涼とした広場でした。

多くの人が、思い思いの場所に腰を下ろし、休憩しています。

向かいの山の、頂近くには、まだ残雪がありました。

 私は、案外簡単に登れてしまったので、もう少し上を目指そうかと、人が多く流れる方向

(宝剣山の方角)に向かって歩いて行きました。

 進行方向に見えるのは、青い屋根の「宝剣山荘」。

入り口脇には、何か緊急を知らせる為なのか、鐘が取り付けられていました。

中に入ると真っ暗で、一瞬、何も見えなくなりました。

内部は、真っ黒な木の床で、木造2階建て。

1階部分には、小さな売店と、簡素な机や椅子が、沢山並べれられています。

売店では、菓子や登山用品の他、「一日20食限定、手打ち蕎麦」や、温かな食べ物が売られている

ようでした。

2階は、休憩室のようです。(この辺りで滑落して、亡くなられてる方、多いんだろうなあ・・・)

 山荘を出ると、改めて人の流れについて、宝剣岳山頂の方角に。

山頂は、巨大な岩の塊でした。

 良く、「険しい場所」「危険な場所」と言われる、「鎖場」の、鎖のある場所までは、

手足を全て使って、行くことが出来ました。

 ただ、「鎖場」は、

垂直な、険しい岩の崖なのです。

3点固定、見よう見まねで行こうとしますが、手足のかかる場所がなかなか見つからず、

なかなか登れません。

慣れているらしい人々、小学生位の身軽な子供達は、見ている限り、何と言う事も無く、

スイスイと登り下りしています。

私は・・・初心者なので用心して、支点を確認しながら進もうとします。

ゆっくりですが、どうにか登れはするのです。

でも・・・・・・

ふと、幼い頃、木登りや崖登りで、登ることは出来ても、下りる時に困ったことを思い出しました。

そして、少しバック(下がる)しようとすると・・・

足場が、なかなか見つからないのです。

折角ここまで来たけど、母も残念がるかも知れないけど、

私が滑落した時の騒ぎや、駐車場に残された愛車のことを考えると・・・

諦めました。

 登る時よりも、更に用心して下り、母の元へ戻りました。

母は、同じくリタイアして、家族に取り残された、同年代の女性と話し込んでいました。

 登り下りする時思ったのですが、こういう場所では決して物を落としてはいけませんね。

足で石を跳ね飛ばすことも、危険です。

なぜなら、この急斜面のこと、偶然どこかで引っ掛からない限り、どこまでも、勢いをつけながら

転がり落ちて行くからです。

 想像もしていませんでしたが、幼く、遊びたい盛りの子供を連れている親御さんも多いですね。

子供は、岩場が面白いらしく、岩から岩、石から石へと、この急斜面で、ぴょんぴょんと飛び移って

行くのです。

親御さんは、「子供だから」と、手を貸すことも無く、笑って眺めています。

転倒、滑落の危険も大有りですが、その足元からは、時折、石や岩が飛び散っています。

その石や岩の行く先、運悪く下の人に当たり、事故が起きた時のことを考えると恐ろしいです。

こういう公共の場では、いろいろな事に、気を配らなければならないんだなあ、と思いました。