1人とポニーと道

ひとりすと日記

④博物館・郷土資料館 点線国道を行く 編

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 農園を出、シアワセの余韻に浸りながら道を下っていると、急なカ一ブを越えた所で、

路上でうねるへヒ゛をみかけました。

あと1m位で道路脇の草むらに辿りつきそうですが、へヒ゛君のんびりしています。

(こんな所に居たら轢かれてしまう。早くどけてあげなきゃ。)

私は愛車でまたいで避けました。

 そして、カ一ブを越えた所で、対向の普通車の1BOXとのすれ違いの為と、

へヒ゛君をどけてあげる為に、道路脇に愛車を停め、ミラーで見ていました。

 すると・・・

へヒ゛君は私の側の道路の端寄りに居るのに、その1BOXが、見事に轢いて行ったではありませんか。

前輪でしっぽ、瞬間、痛みを感じたのかへヒ゛君は振り返り、

手が無いから、首で、痛むしっぽをさすろうとしたところ、後輪で胴体の真ん中辺りを。

 かわいそうに・・・

私はすぐ愛車から降り、そっと近付きました。

へヒ゛は、オレンジや黄色の模様も鮮やかな、若い40cm位のヤマ力カ゛ツ。

栄養状態が良いのか、頭が胴より小さく見える程、良く太っていました。

 ヤマ力力゛ツ君は、みんなが知ってるとっても大人しいへヒ゛だけど、

奥歯に強い毒がある上、(命の危険を感じると)耳の近くや首の辺りから毒を流し出すこともできるので、

興奮しているかもしれない今は特に、あまり近づけません。

 でも、このままにはしておけないので、道路脇の溝から長い木の枝を拾い、

かわいそうなヤマ力力゛ツ君を、そーっと草むらに押して行きます。

少し動くけど、やっぱり元気は無い・・・

その小さな丸い瞳からは、生気が失せているように見えました。

 かわいそうに。道路に落ちちゃったのかな。それとも、日向ぼっこしに来てたのかな・・・

 (へヒ゛ってどうして道路の真ん中でのんびりしているんでしょう。

私は以前にも、海の近くの道路で夏、1mは超えている立派なアオタ゛イツョウを草むらに戻した

ことがあるのです。

そっとつついても自分で殆ど動かず。

大きくて重いので、ぎゅうーと押したり、枝で掬ったりしてやっと草むらに戻しました。

日陰に入ったら、やっとそろそろ草むらの奥へ這って行ったけど・・・

熱中症、だったのかな。

へヒ゛君達の身体は、地面にくっついてて小さいから、アスファル卜の熱ですぐに熱中症になって

しまうのかも・・・)

 「大丈夫?大丈夫?」 しばらくヤマ力力゛ツ君を見守っていましたが、動いていってくれないし、

私も轢かれそうなので、近くに車への障害物として枝を置き、その場を後にしました。

私は幸せだったけど、ヤマ力力゛ツ君は不幸だったね・・・

道路は、人間には便利だけど、動物には危険がいっぱい。

土地を使わせて貰ってる人間が注意してあげなきゃ。。。少し、気持ちが沈みました。

 

 次は博物館です。

この辺りの緑の眺め、山々の眺めはとっても美しくて、何だか心が和みます。

いい所だなあ・・・

 ここでは、学芸員さんが熱心に説明して下さいました。

地質に詳しそうな他のお客さん達との会話や、一通りの説明が終わってから、

素人丸出しの私が質問をすると、学芸員さんは

(むむ、この子は時間がかかるぞ。地質学の「-」から説明が必要だぞ。)と思ったのか、

私を待たせ、後から来たお客さん達に説明を始めました。

私が他の部屋を見に行こうとすると、「あ、そこのお客さん、も少し待っててね。後5分で終わるから」

と引き止められました。

私は(超素人の私のことなんか気にかけてくれて嬉しいけど、そんな事言わなくても。。

そのお客さん達に失礼なんじゃ・・・)

と思いながら、言われた通りに、そこで一緒にもう一度説明を聞いていました。

 その後、他のお客さん達を無視しても一生懸命説明してくれた学芸員さん、本当にありがとう。

それから、お昼焦がしちゃったみたいで、早く帰らなくてごめんなさい。

あんまり熱心に説明して下さるので、つい、最後まで聞いていました。

本当に、超・初心者の為のやさしいご説明を、どうもありがとうございました。

これからも、地質学の発展の為に頑張って下さい。応援しています。

 お隣は郷土資料館でした。

いろいろな民具や、復元した農家があり、面白かったです。

その農家の土間には、小さな馬小屋があって、中には小さな馬の模型が。

聞いたことはあったけど、昔の日本の馬って小さかったんですよね。ツマウマ位、かな?

こんなに小さな馬が人を乗せて駆けるだなんて、重かったろうなあ・・・

 

 ♪フンフンフーン 黒(コーヒー)豆や フンフンフンフン 黒(コーヒー)豆やー♪ 

その後、表の田んぼや隣の川原を散策し、そしてR|52で帰って来ました。

 村内のR|52では、右の急斜面から左の平地に向かって駆ける2頭の鹿に出会いました。

私が愛車を停めて、窓からカメラを向けると、鹿は撃たれると思ったのか、

あからさまに「ぎょっ」として、お尻の白い毛を膨らめ、急いで森の奥へ消えて行ってしまいました。

「何に悪いことはしないのに」つい声に出して言ってしまいました。

明るいR|52は、とっても緑が美しく、楽しい国道でした。

あちこち間も無く崩れそうなのが玉に瑕ですが。

 ふらりと立ち寄った道の駅「はなももの里」では、ダム湖(?)に架かる橋を渡りました。

立派な橋だけど、少し揺れて、真ん中辺りだとちょっとスリルがあります。

 ここの売店の柱の上で、1羽のシハ゛メがずっと、いつもよりキンキンした声でさえずっていて、

私はふと(怒ってるのかな)と思いましたが、その会話の相手の居場所を見て納得。

シハ゛メが巣を作れないように、軒下一面に白い薄い布が張られていて、番の相手はその布の中に

しょんぼりとまっていたのです。こちらがメス、でしょうか。

(閉じ込められているのかな?)と思ったけど、もう1羽が、布の隙間から中に

スイッと入り込みました。

どうやら、その場所に巣を作れないことに対して、1羽はションボリ落ち込んでしまい、

もう1羽が、足下にゾロゾロ居る人間達を怒っていたようなのです。

(道の駅なんだから、旅鳥のシハ゛メ達が、ちょっと巣を作る位、風情があって良いんじゃないのかな。

他の道の駅では、フンが落ちないように下に板を張るとか工夫してるのに。)と思いました。

シハ゛メ達も大変そうです。

あの夫婦に、代わりの良い場所が見つかるといいな。